米国スチューレオナードの戦術に注目
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米国コネチカット州のスーパーマーケット
スチューレオナードという店をご存じでしょうか?
私は初めて知ったのですが、
その紹介文を読んでみて面白かったので
綴ってみます。
この店はなんと単位面積あたりの売上が
ギネスブックに登録されるほど大繁盛している店なのです。
といっても、日本の大手スーパーとは比較にならないほどの規模で
州内に4店舗だけの中堅スーパーというところでしょうか。
で、なぜそんなに繁盛しているのかというと
内装・外装
商品の陳列
エンターテイメント性
に優れているから・・・勿論なのですが、
我々マーケッターが見逃してはいけないポイントが
シニア層を超優良顧客にしていることです。
![シニア層を超優良顧客にしている](https://ad-bear.net/wp-content/uploads/2012/04/couple_fufu_old.png)
そのサービスの一例として
毎月1回、商圏内をバスで巡回し、
お歳をとられて、もう自分で車を運転できない人をバスに乗せ
店に連れてきて、ランチをご馳走しています。
外出することができなくなったお年寄りには
このバスで店にいくのが
毎月の楽しみになっているのだそうです。
また、クリスマスには、伴侶に先立たれたお年寄りに
従業員が家まで行って七面鳥を届けます。
お年寄りの孤独感を和らげてあげるのです。
こんな事をされれば、もうお店のファンになるしかないですよね。
さらに、毎朝社長が店頭に立ち、お客様に向かって
「何かお困りのことはないですか?」
「気になるサービスはございませんか?」
と聞いているのです。
このような細かいサービスが、ギネスに載るほどの売上の背景にあったのです。
この話を読んで、ポイントは2つあると思います。
(1)完全にお客様第一のサービスを徹底している。
(2)シニア市場を見事に取り込んでいる
ということでしょう。
特に、(2)のシニア市場に注目したいですね。
デジタルシニアの話を以前綴りましたが、
やはりこの市場は要重要市場ですね。
日本も本格的に高齢者社会に突入していますが、
それより前に高齢化社会を迎えた米国では
その対応に多くの事例を見ることができます。
2055年には65歳以上の人口が
5人に2人になるといわれている日本。
まだまだ、と思っているとダメですよ。
既に昨年度で23.1%が65歳以上なのです。
これからはシニア市場に目を向ける企業や店舗が
一歩抜きんでるのだ思います。