広告は、デザインやコピーも深読みすれば面白い!
日々の社会生活の中で、「広告」は必然的に溶け込んでいます。
テレビやラジオなどの放送メディア、新聞やちらし、パンフレットなどの印刷物、毎日の通勤でみる電車内やロードサイトの看板などの交通広告など数えればきりがないほど、そこら中に存在しています。
さらに近年ではインターネット上の様々な広告も、クリックすればそこに存在し、私たちはそれらに影響を受けてモノを購入したり行動したりしています。
「広告」はその字の通り「広く告げる」という意味ですが、いつ頃から始まったのでしょう?
高桑末秀氏の著書「広告の世界史」によると、日本では9世紀の平城京跡地から見つかった、いなくなった馬や牛を探すための告知札がルーツだそうです。
「馬をさがしています!見つけた人は連絡ください!」とか書いてあったのでしょうか?
こんな時代から広告物と言えるモノがあったなんて少し驚きです。
広告をみていればわかる今の時代、世の中の動き
その最古の広告から現代に至るまで、常により多くの人にモノや事を広めるために考えられ、工夫を凝らしてきた広告物は、違う角度からみると今の時代、今の時間を表す指標とも思えます。
例えば社会が不況になれば広告そのものが少なくなります。広告の裏側をみても、あまりお金をかけて作られていないと感じるモノが増えてきます。
経済が元気になると、旅行や不動産、金融などの広告が増えてきます。
このように、広告をみているとその時の時代背景も見えてきます。
一般的に広告を煙たがる人は多いです。
テレビを見ていてもコマーシャルの多さに辟易するこも多々あるでしょう。ネットでも、サイトを訪れるたびにこれでもかという広告掲載に気が滅入ることも少なくありません。
しかし前述したように、少し違った角度から見てみると興味深い面もあるものです。
私は広告関連の仕事をして30数年になりますが、その間学んだことや面白い出来事、現代の広告から興味を引かれるものなど、そして、あなたの仕事や商売に参考になるかもしれない事などを紹介していきたいと思います。