とても似たデザインのポスターがあったので、「これって大丈夫?」とちょっと心配になったのでここで紹介します。
第26回参院選が令和4年6月22日公示され、545人(選挙区選367人、比例選178人)の立候補者が正式に立候補を届け出ました。
さて、選挙と言えば街のあちらこちらで見かける【選挙ポスター】ですね。
仕事柄ついついポスターなどに目がいってしまいます。
立候補者の顔がズラリとならぶあの景色は圧巻ですね。
立候補者それぞれの選挙ポスターは、ほとんどが立候補者のスローガンがドン!と入って、気合の入った顔または上半身の写真になります。
どの候補者もほとんど似通ったものになります。
その立候補者のポスターとは別に、政党のポスターというのもあります。
政党のポスターとなると、各党の代表が登場して党のスローガンがバーンと記載されています。
各候補者のバックアップを目的としたポスターになるのでしょう。
毎回、気合の入ったコピーと写真が登場します。
そんな政党のポスターですが、街を歩いていて「あれ、どっかで観た感じがする・・・」と思ったのが国民民主党のポスターです。
酷似していると感じた国民民主党のポスター
これがそれ↓
※このビジュアルと全く同じでポスターに展開されている
代表の玉木さんがこちらに向かって踏み出してくる力強さを感じさせるビジュアルになっています。
グラデーションの背景色に白ヌキのコピーが入っています。
玉木代表の顔も、肌感や影の付き方など独特なタッチで処理されていてより一層力強く表現されています。
でも、この感じって数カ月前に見た感じがするのです。
そのポスター(ビジュアル)がこれです。↓
※画像:学校法人河合塾
※画像:学校法人河合塾
学校法人河合塾さんの2022年度春の募集期から使われているビジュアルです。(2022年2月~3月から)
河合塾さんはコピーがその時のイベント等で変わりますが、この女の子のビジュアルは今年の春からメインで使われています。
どうですか?似ていませんか?
グラデーションの背景色、白ヌキの文字、構図。
女の子のポーズや顔の陰影の表現や肌感。
どれもほとんど一緒に見えてしまいませんか?
パクッてると思われても仕方ないかも
こういうのを見ると色々詮索してしまうのが、長年広告業に携わってきた身の悪い癖ですね。
例えば
ポスター制作に携わった代理店や制作会社が同じなのでは?
デザインの流用?まず、そんな事はないでしょうが、制作者が参考にしたかもしれない・・・。
党の制作担当者が「こんな感じで」と河合塾さんのビジュアルを指定したのかも?
でも、こんなにドンずばで上がってきたら、気になるはずだが・・・。
挙句の果てには、国民民主党と河合塾さんの間になんらかの関連が・・・。
などなど、いらん詮索をしてしまいます。
でも、それら全て関係なしにこの河合塾さんのビジュアルを見たら、今回国民民主党のビジュアルを担当した代理店や制作会社、デザイナーはどう思っているのでしょうね。
私的には「これって、パクッテるやん」と言われても仕方ないように思えます。
広告業界にかぎらず、デザインや音楽の著作権や肖像権などではこういったケースは珍しいことではありませんが、河合塾さんが今年の春から使われているものなので、「ちょっと時期が近すぎ、問題になるのでは?」と心配になったしだいです。
みなさんはどう思われますか?