広告を出稿する場合の目安・判断材料になるのは、如何に費用対効果に優れたメディアなのかが主に考えられ、データやレポートなど多くの指標を検討し最良と思われるものでメディアプランを考えます。
判断する材料とすれば、例えば新聞や雑誌などの場合は、発行部数の多い少ないが、テレビやラジオなら視聴率・聴取率が出稿の主な指標になります。
また、近年拡大しているWEB広告に至っては、かなりの細部にわたってデータを取ることができ、業種にもよりますが、現在最も効率的な広告出稿が可能なメディアと言えるでしょう。
屋外広告（OOH）は、電車広告なら各駅の１日の乗降客数が、また幹線道路の交通広告では交通量などが判断指標になりますが、その効果を把握するのは比較的難しく、広告主や代理店が有効に活用するのは困難な広告媒体といわれてきました。
しかし、最近ではすっかりコロナ禍ですっかり有名になった「携帯端末を使った位置情報取得データ」を利用することで、人々の動き・流れが把握できるようになり、このような最新技術を応用することで、屋外広告においても、広告効果が数値化されつつあります。
そこでこの度、株式会社PalledAd（本社：東京都台東区 以下パルダッド）は、ビルボードやポスター、デジタルサイネージなどのOOH広告の効果を可視化し、オンライン上でプランニングから注文まで可能なマーケットプレイス「AdVice」の Open β版を、2021年2月4日にリリースされましたのでその概略を紹介したいと思います。
投資対効果から決める屋外広告注文システム「AｄVice」
OOH(屋外)広告のマーケットプレイス「AdVice」は、上記のOOH広告出稿時の課題を解決し、WEB 広告への出稿フローと同様に、OOH広告を運用できるサービスです。
「AdVice」では広告キャンペーンの予算、ターゲットとなる性年齢、配信する地域 / 期間といった情報を入力するだけで自動的に、予算内でターゲットへのリーチ数を最大化するOOH(屋外)広告のパッケージプランが提案されます。
これによって多数の媒体を定量的な基準で投資対効果を比較でき、簡単かつ効果的にOOH(屋外)広告を注文することができます。
OOH(屋外)広告を高精度で効果を可視化！
パルダッドは「AdVice」Open β 版のリリースに先だって、人流データ解析やVRアイトラッキングなどの技術を活用してOOH(屋外)広告の効果（インプレッション）を可視化するアルゴリズム「AdRes」を独自に構築。
このことで競合他者と比較して広告主や代理店が、コストパフォーマンスに優れた媒体を注文しやすいマーケットプレイスを運用することが可能になったとのことです。
OOH広告マーケットプレイス「AdVice（アドバイス）」サービス概要
＜β版機能＞
・ダッシュボード機能：これまでのOOH広告の注文状況とその成果をグラフや表によって定量的に確認することができます。
・広告キャンペーン作成機能：予算やターゲットを元に広告キャンペーンを作成することができます。
・媒体注文機能：投資対効果が最大化されるようにリコメンドされる媒体の組み合わせをもとにOOH広告をカートに追加して注文することができます。
・クリエイティブ入稿機能：注文した媒体に掲載する広告クリエイティブを入稿することができます。
・媒体一覧機能：注文可能な400以上のOOH広告媒体を一覧検索することができます。
・フィード機能：OOH広告やAdViceに関係する独自執筆の記事を参照することができます。
くまざわの見解です
くまざわも仕事柄、GPSや携帯端末を利用した人流データの活用、また携帯から発せられるビーコンなどを利用した販促システムなど、ここのところこのジャンルの急激な進化についていけなくなってきています。(-_-;)
現在、屋外広告や交通広告を展開されている広告主にとっては、あいまいだった広告効果の把握が明確になることで、無駄な広告を失くし、より効果的な広告に予算を投じられるようになるでしょう。
ベータ版ということで、まだまだ改良が施され指標も精密さを増してくると思いますが、OOH（屋外）広告でこういったサービスが普及することは広告の出稿側にとって大きな利益です。
まだ、全国に対応していないかと思いますが、いずれ全国の主要都市で使えるようになると、OOH（屋外）広告の扱いも大きく変わってくると思われますね。
WEBサイト：https://www.palledad.com/
記事/図参照：株式会社PalledAd Newsrelease