携帯を使ったクーポンで売上げアップのTSUTAYA
今日では、少ない費用でスマホや携帯マーケティングが可能になり、町の一商店さんも使っていただけるようになりました。
しかし、スマホが普及していない携帯(フィーチャーフォン)マーケティング時の初期、みんながこぞって携帯に注目し始めた約10数年前、豊富な資金を背景に大企業や中堅大手の企業が、次々と携帯を使ったキャンペーンをうち出すようになりました。
中でも、もっとも成功したと言われるのが、TSUTAYAの割引クーポンです。
「新作以外レンタル半額!」というあれです。
携帯クーポンで実質値引きしたにもかかわらず、お客様の来店頻度が軒並み向上し、さらに来店客の「ついで買い」も誘発、売上が大きく伸びたのです。
TSUTAYAのビジネスモデル(商売形態)は、仕入れた1枚のDVDをどれだけ回転させるかにかかっています。
ですから、携帯クーポン「新作以外レンタル半額!」は、
●普段あまり来ないお客様を来店させる
●動きの鈍くなった旧作を再度動かす
ことによって、新しい売上を創りだしたのです。
もちろんこの手のクーポンキャンペーンは以前よりありましたが、
TSUTAYAの成功の大きな要因は・・・
携帯によるものが大きかったと思いませんか?
クーポンを携帯で配信したのが大ヒットの要因なのです。
かくいう私も、それまで紙のチラシで同様のものがあったのですが、携帯クーポンになってからキャンペーンを利用し始めました。
なぜなら、私にとって最も便利な事・・・
「失わない・忘れない」
からです。
チラシの場合は、そのまま車のなかに放置したままになったり、そのうちゴミ箱に他のゴミと一緒に棄ててしまったり・・・
気がつくと、キャンペーンが終わってしまってたり・・・。
でも、携帯だとクーポン画面を保存しておくことができます。
そして、TSUTAYAの前を通ると、すぐポケットから出せるのでついつい利用してしまうのです。
ズボラな自分にとっては、「こんな便利なものはない」 と思ったしだいです。
今まで、小売店の必須販促ツールはポイントカードでした。
このカードもよく失ってしまいます。
でも、これも今や携帯でポイントを発行したり管理したりできる時代です。
しかも、TSUTAYAが始めた頃とは、システム自体ひじょうに安価に利用できるようになっています。
前にも述べましたが、携帯ユーザーも年齢層が幅広くなっています。
要はアイデアしだいで、TSUTAYAのような集客が
どういった業種でも
どういった企業でも
どういったお店でも
可能な時代なのです。
どうですか? 検討の余地があるでしょう (^o^)