ブランド・老舗は時代の変化に対応しているのかなぁ?

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最近ではブランディングという言葉が流行っていますが、
世に言う有名ブランドや老舗と言われるもの・・・

これらは長い歴史、あるいはその品質・サービス等で
しっかりとブランディングを行い、
今の地位を築いています。

しかし、中には一度頂点にたったにも関わらず
今ではあまり聞かなくなったというものも
あると思いませんか?

なぜ、それらは衰退していったのでしょうか?

仮面ライダーにみるブランディング戦略

その答えは意外に、仮面ライダーシリーズを手がける
東映の専務取締役・鈴木武幸氏のインタビュー記事にありました。

仮面ライダーは小さな子どもから大人まで
知らない人はいない、日本を代表するキャラクターです。

しかし、少子化の影響で人気に陰りが見えてきた時期があったそうです。

結果、仮面ライダーシリーズは10年間休止されました。

しかし、この休止の背景には、
親と子どもの二世代に指示されるソフトにして再度世に出すというしっかりした戦略があったそうです。

ライダー


2000年、仮面ライダーシリーズは
平成仮面ライダーシリーズとして再開されました。

ここで、以前と大きく違ったのは俳優陣です。

従来の仮面ライダーは、どちらかというと無骨というか
武闘派、強いイメージがありましたが、

平成仮面ライダーは、若々しくてイケメン!
を登用することに徹底したそうです。

さらに、従来の仮面ライダーのイメージは
原作に忠実で昆虫というイメージを残していましたが、
平成仮面ライダーは、そういったイメージを払拭し
クールで近未来的、都会的な姿で登場します。

子供とそのお母さんを取り囲んだマーケティング戦略

これに反応したのが、子どもと一緒にみているお母さんでした。
お母さん達は、亭主よりも若くてかっこいいイケメンに反応し、
積極的に応援してくれるようになったそうです。

子供達に加えお母さん達を巻き込み、
生まれ変わった平成仮面ライダーは大ヒット作品となっています。

さらに平成仮面ライダーから生まれた新人俳優達は
その後多くが人気俳優として巣立っています。

オダギリジョー、水嶋ヒロ、賀集利樹、佐藤健、渡部秀、要潤など
錚々たるメンバーです。

仮面ライダーという大きな看板を一旦休止させ、
時代に合わせ、ターゲットを設定し
しかも10年間熟すまで待って新たに展開する。


この勇気ある戦略に脱帽ですね。

やはり、歴史や実績だけに頼っているのではなく
時代に応じたブランディング活動や新たな挑戦を行っていくのも
超一流のブランドや老舗に課せられた宿命だと思いますね。

相当な智恵が必要なんだろうなぁ・・・と。

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