ITの普及で要求されるサービスにすぐに応えていく時代に
これだけITが家庭に入り込んだ現在、もう4~5年前のマーケティングでは
モノが売れない時代になってきているのではないでしょうか?
ITによって流通は大きく進化し、新鮮なモノを最適な量だけ、
瞬時に提供することが可能になりました。
コンビニが家庭の冷蔵庫と言われるように、消費者はモノをストックする事が無くなり、
必要な時に必要なモノだけを購入するようになりました。
食材はもちろん、ファッションもそうです。
ユニクロ等の人気は、今すぐ着れるものを
手頃な価格で提供しているからだと思われます。
「一生モノ」とよく言いましたが、
極端にブランド訴求が可能な商品は別として、
今着れたらいい、すぐまた違うものを買うから
という消費傾向になっているのです。
それもそのはず、ヒットした商品やサービスには
半年も経たずに競合が必ず現れる時代ですから。
低価格で「今」の消費をしてれば良いということになります。
もちろん、メーカーのデザインや素材の特異性には敬意を表しますが。
メーカーのIT導入、家庭へのITの普及が
想像も付かないスピード性を社会にもたらし
こういった消費傾向を生んだとも言えます。
ITが変えた購買のきっかけ。最も信頼できるのは口コミ!
もう一つ、話題になった「食べログ」のようにいわゆる口コミサイトが人気になっています。
これもITの普及で新しく誕生したものです。
一般の消費者の声が最も信用できる時代になっています。
店員の説明やパンフレットの文章に信用性を持たず、
まったく他人の意見が購入の動機になってきています。
ITはそんな環境を提供しているのです。
もちろん、リアル店舗には様々なメリットがあります。
しかし、それは一部を除いて
商品そのものでは無くなってきているのではないでしょうか?
つまり、顧客とのコミュニケーションやネゴシエーションなのです。
相談や購入の的確なアドバイスはもちろん、
お客様と趣味の会話、日常の出来事など
友人感覚で付き合える店舗が要求されているような気がします。
考えれば、ネットではデパートや大型専門店よりさらに多くの店舗を巡ることができ、
価格もすぐに比較できる状況なのですから。
消費者は、そのへんを上手くセパレートしているのです。
ですから、旧態依然のマーケティングではまず、スピードの面でついていけません。
商品やサービスが良いのは当たり前で、
今、売れる、人気になる商品やサービスを瞬時に提供できなければなりません。
消費者の嗜好は、かなり変化しています。IT消費者なのです。
さて、あなたのマーケティングは、ついて行けてますか?